【おパリ2日目】モネ『睡蓮』につつまれて
チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)から、オランジュリー美術館(Musee de l'Orangerie)までは徒歩5分ほど。
<チュイルリー公園を抜けると…>
公園内には、花壇や池、噴水、ベンチもあってくつろぐ人、散歩する人。
各々思いのままに過ごしています。
この公園内に「Paul」のパン屋さんがあったので、テイクアウトして、公園のベンチで食べるのもいいかもしれません。
わたしが訪れたときは、曇り空で風もあって、少し寒かったです…
<お待ちかねの、 Musee de l'Orangerie>
今回も、「ミュージアムパス」を使って入場します。
オランジュリー美術館は、ルーヴル美術館やオルセー美術館のように大きな大きな美術館ではなく、小ぢんまりとした美術館です。
団体ツアー客もおらず、騒がしくありませんでした。
ほんとに心からモネを愛する人しか来ていない感じがしました。
こちらの、オランジュリー美術館。オランジュリーという名前からの通り、オレンジに関係ありまして。
むかし、この建物はオレンジの温室として使われていたそう。
その名残からオレンジの美術館、「オランジュリー美術館」となったそうです。
≪お目当ての「モネの睡蓮の部屋」へ。≫
壁一面にモネの睡蓮がぐるりと360度飾られています。そのタイプのお部屋が2つも!
大きく分けて4つの場面の絵画があります。
ひとつひとつ移り行く時間をとらえており、同じ場面はありませんでした。
朝方の睡蓮、お昼間の睡蓮、夕暮れの睡蓮、日没後のかすかな光で見える睡蓮。
展示室は自然光が入るように設計されており、その日の日差しの加減で、絵画の見え方が変わるそうです。
「ジヴェルニーのモネの庭にタイムスリップした感覚」
とても贅沢な時間で、耳をすませば柳の枝を揺らす風の音が聞こえてきそうです。
ベンチに座って眺めたり、角度をかえって眺めたり。
見方を変えれば、また表情が変わって新たな発見があります。
「何も考えずただ絵を眺める」
時間を忘れて、心を空っぽにして「睡蓮」と向き合える。
貴重な空間です。
≪ルノワールの優しい温かみ≫
階を変えて、ルノワールの絵画もたくさん展示されていました。
ルノワールの柔らかく、のびやかで温かみのある優しいタッチが優しい気分にさせてくれます。
「ピアノをどんな気持ちで弾いているのかな?」
「何の曲を弾いているのだろう?彼女はピアノ好きなのかな?」
「彼女の視線の先には何が見えるのだろう」
と、思いを絵画に重ねながら見ていました。
<オランジュリー定食>
集中して鑑賞していたので、お腹がすきました。
美術館内のカフェへ。
サラダとしぼりたてオレンジジュース(氷なし)
このサラダは見た目以上にボリューミーでなかなかお腹いっぱいになります。
そして、オレンジジュース!!しぼりたて×氷なしなので果汁100%です!!!🙋
しぼりたてオレンジのツブツブ触感と少々の酸味。もうこれは、オレンジジュース好きには、たまらないっ!!!
<カナダ人マダムとの出会い>
わたし、すごくニヤニヤして食べていたようで。
カウンターの隣に座っていたカナダ人マダムから「おいしい??それ?」と話しかけられました。
こちらのマダム、また面白いお方でして。以下続きます。
わたし:「はい!とってもおいしいです。オレンジジュースが最高!!🙋」
カナダ人マダム:「そうそれはよかった。どこから来たの?」
わたし:「ニッポンから来ました!」
カナダ人マダム「あら!ニッポン!!私行ったことあるわよ。トーキョー、キョート、ナラ、オオサカ、ヒロシマ。
どこも素敵だったわ~日本人はみんな親切で、バスの乗り方を聞いた時に丁寧に教えてくれて、嬉しかったわ~」
わたし:「ありがとうございます。あ、マダム、マダムはどこのご出身ですが?」
カナダ人マダム:「わたしは、カナダのケベックから来たのよ!フランス語も英語もどちらも使うのよ。この旅は、先週1週間はロンドンにいて、今週1週間はパリを旅するの。バカンスね!あなたは?」
わたし:「わたしは、3日のショートトリップです。あ、フランス語を大学時代に勉強していて、忘れちゃったけど、少しなら。」
カナダ人マダム:「あら!では、フランス語で話しましょ!フランス語の先制してあげる!」
と、サービス精神旺盛でおしゃべりの弾むマダム。
話は変わって。
カナダ人マダム:「わたしね、きのうヴェルサイユ宮殿に行ってきたの。この動画見て頂戴!噴水ショーを撮ったのよ!」
(マダム、自慢のiPadを操作するが、全然違うところを押してしまってなかなか進まない…笑)
わたし:「あ!わたしは昨日の朝にヴェルサイユ宮殿に行きました!出会ってたのかな~でも噴水は見れなかった~」
(すると、マダムの動画熱アップ!!あれもこれもと、たくさんも動画を見せてくださいました。)
カナダ人マダム:「これからどうするの?」
わたし:「ノートルダムのほうへ歩いていこうかな。と思ってます」
カナダ人マダム:「なるほど!天気もいいし、散歩いいわよね。わたしは、もう少し、美術館の周りうろうろするわ!」
わたし:「ありがとう~!お元気でね」
と別れました。いつもこのような経験をしたのち「あ。写真を一緒に取ってほしいとか。連絡先の交換すればよかった」と、だいぶ時間がたってから思い出すのです。
ほんとに素敵な人だったのに、惜しいことをした…
次このような素敵な出会いがあったときは必ず、「一緒に写真を撮ってもらうか、行動を起こそう!」と反省しつつ心に誓うのでした。
お腹も満たされて、またひとり素敵なマダムとの出会いもあり。
モネの睡蓮に包まれて、思い出のたくさん詰まったオランジュリー美術館を後にします。
朝の曇りがちな天気はどこへやら。
お天気がとっても良くて、散歩したくなったので、きょうもセーヌ川沿を散歩しまーす!!🙋
merci
marie
【おパリ2日目】ルーヴル出陣!
おパリ2日目も朝から活動です。美術館の王様 Musee du Louvreへ。
ルーヴル美術館は、休館日がありますのでご注意を。
ルーブル美術館も世界中から観光客が押し寄せますので、この日も開館時間までに到着を目指します。
途中でメトロを乗り換えたのですが、最初は薄暗くて奇妙な雰囲気で怪しい人もたまにいるパリのメトロをビビっていたのですが、この雰囲気にも慣れてきて、駅構内の表示を見ながらすいすい乗り換えができていました。
メトロは『palais royal musee de louvre』にて降車。
通勤ラッシュ時と重なったのでメトロはやや満員でした。スリに合わないように、カバンをしっかり持って集中します。
しかーーし!すでに行列ができておりました。。
今回も「ミュージアムパス」を使って入場します。この時こそ、ミュージアムパス持っててよかった~」と心から感じました。
15分くらいかな?並んで入場。例のごとく、セキュリティーチェック。
<ルーブル宮、圧巻の広さ>
≪わたしはどこ?≫
ルーブル美術館はほんとに広い。広すぎてマップをもらっても、自分の現在地が分からないレベルで広い。GPSで示してほしい。涙
と。思っていたら、ニッポンが誇る任天堂の3DSを使って、本当にGPSで現在位置を教えてくれるサービスがあるようです。3DSはレンタル可能でした。
しかし、わたしは「そんなのに頼らなくても行けるっしょ!」と甘く見ていたのでレンタルせず。。
もし3DSをレンタルしていたら、GPS機能だけでなく、作品の解説も日本語でしてくれるようですし、レンタルしてもよかったな~と。
帰ってきてから気づいたのですが、スマートフォンのアプリ「Audioguide Louvre」というものがあるようです。
これを手に入れて、ルーブル美術館を巡ると新たな発見があったに違いない!惜しいことをしたな…
≪美術の教科書に入り込む≫
とりあえず、有名どころを抑えるべく美術ツアースタート
『サモトラケのニケ』
『ノドン翼2階のアポロン・ギャラリー』
『ミロのヴィーナス』
『モナ・リザ』
『モナ・リザ』さまに至っては、重厚な防弾ガラスに覆われているうえ、両脇に監視員を従えているレベルです。世界の至宝は扱いが違います。
わたしにとっては、ルーヴル美術館の中にあるものすべてが、至宝だから、もっとしっかりと監視員に守られてもいいのに!と思います。
美術の教科書で習った作品の本物が目の前にある!
(以前にも使ったフレーズですが、これしか言葉が出てこない。人類の宝級の美術品たちが自分の目の前にあるのが信じられないから!!)
これぞ、夢見ごこち。ふわふわした感覚です。自分は現実の世に生きている…ん…だよねぇ… 現を抜かす という感覚に陥ります。
フェルメールの『レースを編む女』を見たかったのですが、「海外に旅行中」とのこと。うーーん!おパリまで来たのに会えないのは残念…
日本でもよくルーブル展など海外からレンタルした絵画展をしているので、こういうことか!と理解しました。でも、ホントは『おパリでフェールメール見たかったなあ』
≪キッズ、絵画のお勉強会≫
『モナ・リザ』さまを見に行く途中で、キッズたちの勉強会に遭遇。
遠足できているのかな?課外授業かな?
オルセー美術館でも遭遇しましたが、おパリでは、美術館で子供たちが芸術作品と向き合い、意見を交換し合ったり、先生から説明を受けている場面に頻繁に遭遇します。
幼いころから、超一流の芸術作品が身近にある環境で育つのは、知識教養だけでなく、人間レベルの成長にもつながる気がしました。
よく「フランス人は議論が好きで、哲学的なものの言い方をして分かりにくい」と言われる所以もこういう教育にあるのかもしれません。
「何を考えてるか分からない/自分の意見を言えない」という人より、「自分の意見をしっかり言えて、強い芯を持っている」人のほうがわたしは魅力的だと思います。
もちろん、自分のことばかり押し通すのはダメですが。
自分の意見持ちつつ、人の意見も聞き入れる。寛容な心のある人になりたい。と思う今日この頃であります。
≪彫刻品のルーヴル≫
ルーブル美術館の印象は、彫刻作品が多いこと。
美術館といえば、絵画というイメージを抱いていた私にとって新鮮でした。
こっちにも彫刻。あっちにも彫刻。目があってまた彫刻。
至る所に彫刻。
今にも動き出しそうで、筋肉の筋とか、洋服のドレープ感とか、どうやって彫ったの?という疑問が尽きませんでした。
(絵画は以前から興味があったので、本を読んだり知識はあったのですが、彫刻に関しては知識が皆無でして。)
彫刻作品に興味を持つきっかけとなりました。
≪ぐるぐるルーヴル≫
とにかく!ほんとに!ルーブル美術館は広い!広い!宮殿だっただけに。
見学前に、鑑賞したい作品をリストアップしていったつもりでしたが、想像以上の広さと人の多さで少し疲れてしまい、ベンチで休憩しながらルーブル美術館を味わいました。
お土産コーナーもあちこちにあって。(売られている品物はどこも同じような感じ)
ざっと3時間ほどの滞在だったかな。
出口に向かうのもミッションでした。(広すぎて)
このオブジェでみんな同じポーズで写真撮っていた。
映画「ダビンチコード」でキーポイントになるシーンで使われているとか。(映画見てないなー💦ニッポンに帰ってから見ようっと)
<凱旋門ってひとつじゃないの??>
「カルーゼル凱旋門」の説明を。
1805年のナポレオンの勝利を記念して1808年に完成。ナポレオンはこの凱旋門が期待していたよりも小さかったことに不満を抱き、さらに大きな凱旋門(=エトワールの凱旋門)の建設を命じたのだとか。エトワールの凱旋門が高さ50mなのに対して、こちらのカルーゼル凱旋門は高さ19m。
戦勝記念碑としてはずいぶん小さいけれども、白とピンクの大理石を基調とした建築は優美な印象です。
「え?おパリに凱旋門ってあの、有名なシャンゼリゼ通りにドーンとあるのではないの?」とよく聞くのですが、
「凱旋門」は戦いに勝利したことを称え、その記念として作られた門のこと。つまり戦勝記念碑なので、おパリの街に他にもあります。
中でも世界的に有名なのが、シャンゼリゼ通りにある「エトワールの凱旋門(Arc de Triomphe)」。こちらは、凱旋門の頂上に登れます。そちらは、後程記事にしたいと思います。
チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)を通り抜けて、モネの睡蓮を見にオランジュリー美術館(Musee de l'Orangerie)へ歩いて向かいます🙋
merci
marie
【おパリ1日目】on y va, Le Marais!!
ノートルダム大聖堂から、マレ地区へ。
メトロで行ったのですが、パリ在住の友達についていったので、駅名の記憶が曖昧です。
たしか「chatelet」駅から11号線に乗って「republique」で降りたように思います。(すみません…)
<レピュブリック広場 Place de la République >
メトロを出ると、レピュブリック広場に出ました。
こちらの「レピュブリック広場」は他の広場とはちょっと異なります。まず、レピュブリックという言葉は「共和国」を意味し、広場の中央にあるのは、女性像「マリアンヌ(Marianne)」。
マリアンヌ像は、自由の象徴であるフリジア帽を被り、平和の象徴として右手にオリーブの枝を持ち、左手には「人権宣言」の碑銘板を抱えています。
イベントやデモのときに多くのパリジャンがこの広場に集まり、多くのデモのスタートはこの広場から。フランスにとってとても重要な広場なのです。
また、像の足元には、Liberté(自由)・Égalité (平等)・Fraternité (博愛)の像が並んでいます。そしてこのマリアンヌ、現在のフランス政府のロゴにも使われています。
という、フランスの歴史も学びつつ。
フランスでは悲しいテロの事件も起こりました。その時に見たニュース映像で、多くの人々がろうそくを持って集まり、祈りをささげていたのもこの広場。
私が訪れたときは、ろうそくや花束もなくて、平穏な日常の風景でした。しかし、ニュースで見た、広場にろうそくを持った市民が集っていた映像を思い出したときに、フランス人の強い団結力と、かつて市民が勝ち取った「Liberté(自由)・Égalité (平等)・Fraternité (博愛)」の偉大さを感じました。
<Le Maraisでun cafe,s'il vous plait!!>
マレ地区は近頃おしゃれなお店やカフェが多いと言われています。でも…小道が多くて、迷路みたいでわたしはちょっと苦手。雰囲気は好きなんだけど。笑
地図を見ていても迷子になってしまいます… このわずらわしさをも好きになれるとマレ通になれる気がします…😲
しかし、マレ地区、夜になるといかがわしい雰囲気になるそうなので、お昼間の明るいうちの散策をお勧めします!
わたしのマレおすすめのお店をいくつか。
◆MARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)
◆MAISON KITSUNE(メゾン キツネ)
◆ Poilane (ポワラーヌ)パン屋さん
◆Meert (メール)ゴーフル
◆ピカソ美術館
◆そのほか雰囲気の良いカフェ!
マレ地区は「ここに行きたい!」と決めなくても、ふらっと歩いているだけで楽しいし、ふらっと入ったお店が運命のお店だったり、散歩に最適な街と思います。
何も考えず、おパリの空気を吸いたいときにオススメ!🙋
<エッフェル塔を眺めながらdinner>
友人の友人(初対面でパリ在住)との待ち合わせのため、パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)へ。
「ここから見えるエッフェル塔がお気に入り!」と、以前、たしか雑誌『Figaro』でパリジェンヌが答えていたのを思い出しました。アパルトマンと一体化して、日常生活に溶け込んだエッフェル塔。おパリっぽい。
パレ・ド・トーキョーを散策していると、噴水があったり、
エッフェル塔を眺めるには最高のスポットがあったり。
夕暮れ時のエッフェル塔はまさに「鉄の貴婦人」でした。
昼間とも夜景とも違う顔。しかも、夕暮れどきは、時間が限られていて貴重な瞬間。その一瞬の表情を見ることができました。
夜ごはんは友人と、さらに友人の友人とエッフェル塔近くでいただきました。
アサリのパスタ👇
朝早くから起きて、一日中活動したので、この日の歩数は2万歩を超えていました😲
布団に入ったら、一瞬で寝落ちしていたようです。
あすも朝から、おパリの街を駆け巡ります。
二日目は、いよいよ、ルーブル美術館に出かけます🙋
merci
marie
【おパリ1日目】Cathédrale Notre-Dame de Paris の荘厳さに震える
オルセー美術館からノートルダム大聖堂までは、セーヌ川沿いを散歩します。
今回は散歩なので、写真多めです📷
<セーヌ川散歩。暮らすように歩く>
マップの通り、だいたい30分の道のり。
散歩しながら、のどが渇いたので、大好きなoranginaを。飲む前に写真撮ればよかったです。が、あまりのおいしさに一気飲みしてしまいました。
ニッポンで売られているoranginaと少し味が違うんです、微妙に。果肉っぽいツブツブも入ってるし。わたしは地元おフランス産のoranginaが好きだわ~🙋
oranginaを飲みながら、セーヌ川の眺めながら、歩いていきます。
船を家として暮らしているかたたち。これは合法だそうな。
<シテ島>
ノートルダム大聖堂のあるシテ島は「パリ発祥の地」とも言われます。
さかのぼること紀元前250年頃、ケルト民族のパリシイ人がセーヌ川の中州に住み始めたのが始まり。
パリシイ人、パリシイ人、パリシャン。。。なんだとか。
ノートルダム大聖堂の敷地内に、「パリのゼロ地点」という所があるそうなのですが、私は見つけられませんでした… 次回チャレンジだ!!!
<おパリのノートルダム大聖堂>
目を凝らしてみると、細かい彫刻が大聖堂中に施されています。伝説の怪物「キマイラ」や「ガーコイル」もなんだか愛嬌があって可愛く見えます。
ノートルダム大聖堂といえば、映画、ミュージカルとしても有名な、ユゴー原作の『ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムの鐘)』の舞台です。
わたし、おパリに行く前から、ユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」を文庫本で読んでいるのですが、なかなか読み終わりません。読むのが遅いのもありますが、まだ上巻。小説を読了してから、訪れればまた違った感想を持てたのかなあ…と思ったり。
とにかく、私は途中までしか読み終えていなかったのですが、物語とはいえ、大聖堂の鐘が鳴った時は「カジモト」が鳴らしているのかもしれない!と思いました。
何世紀にもわたって、信仰の中心となったノートルダム大聖堂。そこには、破壊と再生の歴史があります。フランス革命時には彫刻が破壊されるなど多大な被害を受け、衰退の一途をたどったそう。
大聖堂の復活の成功には、ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」のヒットにより、国民の間でも復興の声が高まったそうです。
ユゴーの名作を生んだノートルダム大聖堂は、いつの時代もフランス国民とともに今日まで歩んできた。何世紀もの間パリの街を見守ってきた大聖堂からは、偉大な風格が漂っています。
<ラフマニノフの『鐘』と ノートルダム大聖堂>
この大聖堂を見るたび、必ず思い出す曲があります。ラフマニノフの『prelude(前奏曲)op.3 no.2 「鐘」』。
Evgeny Kissin Rachmaninoff Prelude Op 3 No 2 in C Sharp minor
この曲は、ロシア人の作曲家ラフマニノフが書いたもっとも有名なピアノ曲で、フィギュアスケートの浅田真央選手もソチオリンピックのときに使用された曲です。
何度、この曲が作られた背景などを調べても、ノートルダム大聖堂との関係性を見つけられなかったのに、私はいつも「ラフマニノフの『鐘』を聞けば、おパリのノートルダム大聖堂を思い出し、おパリのノートルダム大聖堂を見ると、ラフマニノフの『鐘』を思い出す」のです。
ラフマニノフの力強く、大きな鐘が響き渡っているように盛り上がってくる曲の中部と、ノートルダム大聖堂の荘厳で堂々とした佇まいがリンクしてしまうのだと思います。そして、「いつかラフマニノフの『鐘』を弾きたい」と、思う今日このごろです。
友人との待ち合わせがノートルダム大聖堂前だったので、友人を待ちながら眺めていました。
朝から活動しっぱなしだったので、マレ地区に向かってお茶しまーす🙌
merci
marie
【おパリ1日目】musée d'orsay で眼福
ラファイエットからメトロ12号線の「Madeleine」まで徒歩10分ほど(ゆくっくり歩いて)。
3つ目の「Solférino」で降ります。乗り換えもなく、1本で行けるから便利でした。
メトロを降りてからは、「musée d'orsayはこっち!」って看板が出ているのでそれに従って歩いていくだけ。迷うこともなくて安心~!!
<ミュージアムパス>
ここでミュージアムパスの出番!!直接入場口でパスを提示すると入場できました。
そして、相変わらずの厳重なセキュリティーチェック。
(どの施設にも入場のたびに、上着を脱いで、バッグを下ろして、デジカメは別途でおねがいして~ってこの作業がだんだんめんどくなってくるんだけれど、でも、安全のため!!協力しないと!)
👇過去にミュージアムパスについて書いた記事です。よろしければご覧ください。
mademoisellemarie.hatenablog.com
<モネの絵と感性を磨く>
オルセー美術館はかつて駅舎として使われていた建物だそう。天井が高くて、大きな窓、大きな時計もあって、今から電車に乗る気分にもなります。
わたしは、とにかく「モネをはじめとする印象派ゾーン」に行きたかったので、5階へ。
エスカレータを乗り継いでいきました。エレベータもあったのですが、お年寄りやベビーカーのお客様も多くて、エレベータを使うのをやめました。だって、みんな歩いてるんだもん!笑
もうね、壁一面にモネ、ルノワール、セザンヌ、マネ、ドガなどなど、今まで美術の教科書で見てきた名画たちが目の前にいらっしゃるのです。
ちょっと信じられない。呼吸困難になりそうなくらい。夢見心地でした。
ずーーーっとみてみたかった絵に囲まれて、贅沢な空間で、贅沢な時間を過ごす。まさに至福のひと時。眼福。でも、目はあっちの絵画を見て、こっちの絵画を見て。大忙し。眼球疲労だわ。
そして、絵画の写真を撮ってもOKなことが、旅の思い出を増大させます。ニッポンでは写真NGが当たり前だけれど、おパリの美術館は違うのね~!
ずーーーっと眺めても飽きない。一つの色を表現するのに何色も重ねられた絵具。それぞれの絵画に吸い込まれそうなくらい集中して鑑賞していました。
「この絵はどういう思いで描かれたのだろう」
「モデルの人物は、何を考えているのだろう」
「楽しそうな雰囲気なのに、どこか寂しそう/退屈そう。どうして?」などを、
私はいつも絵画を見る時に無意識に考えてしまいます。
知らぬ間についた癖ですが、ピアノを弾いていて、絵画を鑑賞したときと同じような感覚を思い出す時があります。
例えば…「このフレーズは旋律は楽しいけれども、秘められた思いの中に悲しみや別れの寂しさがある!(気がするから、それを表現するにはどのように弾けばよい?)」という感じです。
ピアノもテクニックだけでなく感情も込めて表現するものと思います。絵画鑑賞とピアノの表現、どちらも感性が必要で感性を磨くために必要不可欠と感じました。
👆美術館の中では、子どもたちに絵画の解説をしていました。子どものころから超一流の絵画に触れる教育をフランスはしているのか~と感激しました。
少人数で絵画について自分の意見を述べていたのかな?もしそうだとしたら、小さいころから自分の意見を持つ教育をしているのか~!! ニッポンは「みんなと同じことがよいこと」な風潮があるから、こういう教育も大切!とフランスの教育システムも垣間見ることができました。
<イギリス人マダムとの出会い>
実は、旅ならではの出会いをしました。
それは「Solférino」でメトロを降りて、「よしオルセー美術館に行くぞ!」と意気込んでいたとき。
念のため、メトロの壁にかかっていた地図を見て出口を出てからの道順を確認していた時、
仲良しイギリス人マダム3人組と一緒になって、「オルセー美術館に行くの?」とそのうちの一人が話しかけてくれました。
どうやら、彼女たちは朝ユーロスターに乗ってロンドンからおパリに来た模様。
(朝、家を出発して、2時間ほどしたらオルセー美術館に着いてるの!?( ゚Д゚)ナンテコッタ!!羨ましい~)
マダム:「オルセー美術館は初めて?」
わたし:「はい!そうなんです。」
マダム:「あら、そうなの。わたしは3回来てるよ!ユーロスター乗ったらすぐに来れちゃうしね!」
わたし:「いいなー!わたし、日本から来たんです。モネとか、印象派が大好きで」
マダム:「おーー!モネいいわよね!わたしニッポンにね、いつか行ってみたいの。桜をみたくて!」
わたし:「桜、本当にきれいだし、ニッポンジンも大好きです。京都にぜひ行ってみてください!」
マダム:「ありがとう」
という、短いやり取りを歩きながらしてくださいました。
マダムのお友達が露店でお買い物されるようだったので、お別れしましたが、ほんとに素敵な出会いでした。
たわいもない会話をツーリスト同士できるのも、一人旅の醍醐味だな、と。
お友達と旅するのも楽しいです、もちろん!!でも、どうしてもお友達の輪のなかで盛り上がっちゃう。それが楽しいのだけど。
一人旅は一人旅で現地の方やツーリストとの出会いが楽しいです。
また次回おパリに来たら、オルセー美術館にもう一度来たい!と思いました。
ルーブル美術館派とどっち?と聞かれると、わたしは「オルセー美術館派」です!
そのわけは…印象派の絵画に囲まれる贅沢な空間に居られるから!!😍
お目当ての印象派の絵画をじっくり鑑賞して、ざっと3時間くらいの滞在だったかな。
素敵なマダムとの出会いもあり、オルセー美術館では感性を磨いて、
merci
marie
【おパリ1日目】Galeries Lafayetteさま と Diorさま
ランチはギャラリーラファイエットのカフェテリアに行きました。
通り沿いにあるカフェにしようと思ったのですが、ラファイエットの近くにいるんだし!ということで。
<ラファイエットさまの輝きとお荷物チェック!!>
ラファイエットさま、外観もギンギラギンで、内装もさらにギンギラギン。
かの有名な吹き抜けになったドーム型天井もありますし、何より地下1階のフロア全体が婦人靴売り場というのも魅了的です!
デパートの大好きな私は1日いられるレベルです!!と、ラファイエットについて熱く語りたいのですが、それはまた今度にして。。
(デパートの王様!という感じがするし、展示・陳列の仕方とかショウウィンドーなど…で国外問わずデパートが大好きな私にとって、気になって書きたいことはたっっくさん!!後ほどにします)
(👆2016.9月ごろの写真です👆)
ラファイエットに入る前には必ず、ガードマンによる荷物チェックがあります。
これも昨今のテロの影響でしょうか。少し面倒ですが、荷物チェックしてくれると、安心してラファイエットでお買い物ができるということでもあります!
(買い物終わって、ラファイエット出たけれども、買い忘れに気づいた!と再入場時も同じくカバンチェックしてもらわないとは入れません。顔パスなんてものは通用しなさそうでした。)
いつも思うのですが、ガードマンはがっちりした人が多い印象です。(当たり前かぁー笑)
見た目は怖いけれども、Bonjourって挨拶するだけで、にっこり笑ってくれたので緊張がほぐれたかな。いや、私が童顔プラス アジア人だから、きっと彼らの目には子供がお使いに来ていると映ったのかもしれない…。苦笑
さてさて、お昼は7階?だったでしょうか(正確な階数を忘れてしまいました…すみません)そちらでサンドイッチとショコラショ(=ホットココア)をいただきました。
温めてくださったので、とっても美味しかった!
バジルも効いていて、ニッポンとはまた違う味🙆
おまけ?なのかな。クッキーを2つつけてもらいました!
のちほど、セーヌ川沿いを散歩しながらいただきました。とっても美味しかったです。お土産として売られていないか探せばよかったなあ。
<Dior 70th anniversary>に酔いしれて
ちょうど限定の催しがしていて、ことらもマストでチェックしたかったので、行きました。
Diorの70周年のイベントです。
ムッシュディオールがブランドを創設されてから、2017年は70周年のアニバーサリーイヤー。
ラファイエットでもイベントが行われたり、内装もDiorバージョンで大変盛り上がっていました。
吹き抜けのドーム天井に用意された、この大きな気球をどうしても見たかったのです。
あんぐりと口を大きく開けて、見上げていました。
(その間スラれないように、カバンの口を押さえていたから、すっごく変なポーズをしていたと思う…恥💦)
気球の真下には、Diorのコスメの特設コーナーがあって、missDiorの香水のcm(ナタリー・ポートマンが出てられる)が流れていたり、別のところはDiorの70thアニバーサリー限定のbagやお洋服の特設コーナーもありました。
<キウリから見る女性像>を考えてみる
マリア・グラツィア・キウリがデザイナーに就任されてからのデザインが、私は好きです。
ムッシュディオールが大切にしていたDiorの伝統は尊重し守りつつ、そこに彼女の世界観が表現されているところ。これが女性ならではの目線といいますか、秘められた力強さがあって引き付けられます。
黒やネイビー、白など単色を基調とし、一見マスキュリンな要素もあるのだけれど、チュール素材の生地で柔らかさを表現したり、凝った刺繍が施されていたり、シルクなどでドレープ感を出したり、シルエットを残しつつ丈の長いスカートでエレガントさも忘れず、フェミニンな要素も盛り込まれていて。そのバランスのとり方が絶妙で、「現代を生きる強しくしなやかな女性像」を私はイメージします。
その代表として、以下の2つのコレクションのTシャツに込められたメッセージ、だと思います。
Diorの2017SSコレクションで発表された「We Should All Be Feminists」 というメッセージがプリントされたTシャツ
や、2018SSコレクションの「why have there been no great women artists?」というメッセージが胸に刻まれたルックは、全世界で取り上げられている女性に関する問題にもさらっと目を向けて触れている。 女性らしさにとらわれず、わたしらしくいること。そんなメッセージも込められているように思います。キウリの言葉をかりますと、
「彼女たちの変わりゆくニーズに応え、男性らしさや女性らしさのステレオタイプに縛られないファッション」
ラファイエットとDiorどちらもフランスを代表するもの。
どちらも長い間フランス国民に愛されていて、それはこれからも変わりなく愛されていく、そしてフランスのファッション史を刻んでいくにちがいない。と感じた午後でした。
ホントはもっーーーーと、ラファイエット見学をしたかったのですが、今回は弾丸旅です😰
ラファイエットさまを、まるかじり満喫するのは次回に来た時にして、
今回の旅のテーマのモネの絵画を鑑賞すべく、印象派の絵画がたくさんあるオルセー美術館に向かいます🙋
オルセー美術館まではメトロを使って行きます。
ラファイエットからメトロ12号線のマドレーヌ駅まで徒歩で向かいます!
merci
marie
【おパリ1日目】Château de Versailles を訪ねる
おパリ観光は、ヴェルサイユ宮殿からスタート。\C'est parti!!/
ヴェルサイユ宮殿はパリ市郊外にあって、ちょっと遠いところにあります。
わたしも、宿はパリ市内に取っていました。
<ヴェルサイユ宮殿どうやって行くの?>
私が検討した行き方は、、2つありました。
- 自力で行く(RER郊外高速鉄道やメトロ・バスを駆使していく方法)
- ツアーに申し込む
わたしは②にしました。
理由は…
①開門(9:00)と同時に入場したい
(ヴェルサイユ宮殿はとても広いけれど、観光客も世界中から押し寄せるということで、すごく混むということ)
②朝早い電車に一人で乗るのが怖かった
(開門時間と同時に入場できるように到着するには、パリ市内を7時前に出発する電車に乗らないといけません。宿はRERの駅が近くて、しかもヴェルサイユ宮殿行きがあったのですが、小一時間もの間乗車しなければならず、朝早くから一人で乗るのが怖かったんのです。。このRERは治安があまりよくない上、乗客が少ないこともあって、物乞いさんもいるとか。あと、朝早い便は乗り換えが複雑だったんです。)
③時間を有効活用したい
(弾丸旅ゆえ、時間が読めるツアーがよかったのです。できれば、ヴェルサイユ宮殿の見学は午前中で終えたかったから。公共交通機関で行くと電車の遅れや、乗り間違いなど心配事が多かったからです。)
とのことで、ツアーにニッポンから申し込みました!
<『みゅう』様にお世話になりました。>
朝8:00にギャラリーラファイエット前に集合して、観光バスでヴェルサイユ宮殿まで案内してくださいます。
(集合場所のラファイエット前までは、uberを使いました!)
わたしは、「オーディオガイドでフリー見学」にしました。
ガイドさんが付きっきりで案内してくださる内容もあったのですが、こちょこちょ写真を撮りながら自分のペースで見学したかったので。
ツアーのバスの中は、ガイドさんもお客さんもニッポンジンばかりで、大人の修学旅行のようなイメージ。バスの運転手さんだけ、パリジャンだったな。Bonjourとご挨拶。
バス内では、、ガイドさんが細かい注意やパリの歴史、ヴェルサイユ宮殿の歴史などをお話ししてくださって、渋滞もなく30分ほどで、ヴェルサイユ宮殿に到着でした。
ツアーのおかげで、開場前の結構いいポジションに並ぶことができました。(この写真は、行列で前のほうに並ばないとを撮れないかも。)
私の並んでる後にも続々と列ができていました。夏のバカンス時期など観光客が多いシーズンは、このエントランスに渦を巻くように行列ができるのだとか。だから『ヴェルサイユ宮殿は朝に制すべし!』と言われているのですね。
開門まで少し待ちぼうけ。
(買って間がない、相棒のデジカメで写真を撮る練習をして時間をつぶしていました。)
10月半ばのおパリの朝は少々寒かったです。
わたしは、レザージャケットの下にユニクロのウルトラライトダウンとマフラーで防寒対策しました🙋
<待ちに待った入場🙌>
入場するとルイ○○世(もう少し勉強しておくべきでした💦)の肖像画があったり、シンメトリーな美しいお庭も広がっています😍
肖像画や、お庭だけでなく、口を大きく開けて見上げてしまう天井画も!
目に映るものすべてが美術品で、目移りします。そして、目が疲れます。笑
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そして来ました!かの有名な<鏡の間>
わたしは映画マリー・アントワネット (映画) - Wikipedia
が好きなのですが、この窓からの景色を見て、マリーアントワネットもこの景色を見たのかな?と考えていました。彼女も見たかもしれない景色を見れたことは大変うれしかったのですが、彼女はの人生は激動そのもので、マリーアントワネットはほんとに幸せだったのだろうか?そんなことを考えていると、曇り空だったからか、少し悲しい感じがしました。
窓際には灯籠が置かれていて。足元でエンジェルたちが踊っています。
天井には大きなシャンデリア、そして大きな天井画。
いたるところに美術品がちりばめられていて、当時の贅が尽くされていました。
現在でも見学できる質の高い、最高級品が使われていたのだなあ。としみじみ。
時間が来てしまい、あっという間でした。
<栄華の極み>
ヴェルサイユ宮殿はほんとに広くってたった2時間では見学しきれません😢これは、再訪するようにマリーアントワネットがわたしに言っているにちがいない!と、心に誓いつつ、うしろ髪をひかれながら帰りました。
次回またヴェルサイユ宮殿に来られた時は、迷路のような大きなお庭を見学したいし、大きな噴水も見たい!噴水ショーもあるって言ってる人がいたな~
そして、もう少し予習をしてから訪れようと思いました。
一応下調べをして行ったつもりだったのですが、ちょっと不足。やっぱり、勉強して知識を入れておかないと、ただ見学するだけではモッタイナイ!!
と、課題も見つかった旅でした。
ヴェルサイユ宮殿からパリのラファイエットへ向かう帰り道のバスからの車窓より。
パリ市内を一歩出ると住宅街が広がっていました。
時代は違うけれども、ルイ13世もパリの喧騒から少し離れて静かな郊外で、落ち着いて政治を考えたかったのかな~。と、そんなことを考えながら車窓を眺めていました。
ツアーはこの後、「フラゴナール香水博物館」に行きますが、自由参加でOKとのことでしたので、私はここでツアーを終えました。
ラファイエット前に戻ってきて、12:00ごろ!
お腹もすいてきたので、どこかでlunchして、午後に備えまーーす!🙋
merci
marie