【おパリ2日目】モネ『睡蓮』につつまれて
チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)から、オランジュリー美術館(Musee de l'Orangerie)までは徒歩5分ほど。
<チュイルリー公園を抜けると…>
公園内には、花壇や池、噴水、ベンチもあってくつろぐ人、散歩する人。
各々思いのままに過ごしています。
この公園内に「Paul」のパン屋さんがあったので、テイクアウトして、公園のベンチで食べるのもいいかもしれません。
わたしが訪れたときは、曇り空で風もあって、少し寒かったです…
<お待ちかねの、 Musee de l'Orangerie>
今回も、「ミュージアムパス」を使って入場します。
オランジュリー美術館は、ルーヴル美術館やオルセー美術館のように大きな大きな美術館ではなく、小ぢんまりとした美術館です。
団体ツアー客もおらず、騒がしくありませんでした。
ほんとに心からモネを愛する人しか来ていない感じがしました。
こちらの、オランジュリー美術館。オランジュリーという名前からの通り、オレンジに関係ありまして。
むかし、この建物はオレンジの温室として使われていたそう。
その名残からオレンジの美術館、「オランジュリー美術館」となったそうです。
≪お目当ての「モネの睡蓮の部屋」へ。≫
壁一面にモネの睡蓮がぐるりと360度飾られています。そのタイプのお部屋が2つも!
大きく分けて4つの場面の絵画があります。
ひとつひとつ移り行く時間をとらえており、同じ場面はありませんでした。
朝方の睡蓮、お昼間の睡蓮、夕暮れの睡蓮、日没後のかすかな光で見える睡蓮。
展示室は自然光が入るように設計されており、その日の日差しの加減で、絵画の見え方が変わるそうです。
「ジヴェルニーのモネの庭にタイムスリップした感覚」
とても贅沢な時間で、耳をすませば柳の枝を揺らす風の音が聞こえてきそうです。
ベンチに座って眺めたり、角度をかえって眺めたり。
見方を変えれば、また表情が変わって新たな発見があります。
「何も考えずただ絵を眺める」
時間を忘れて、心を空っぽにして「睡蓮」と向き合える。
貴重な空間です。
≪ルノワールの優しい温かみ≫
階を変えて、ルノワールの絵画もたくさん展示されていました。
ルノワールの柔らかく、のびやかで温かみのある優しいタッチが優しい気分にさせてくれます。
「ピアノをどんな気持ちで弾いているのかな?」
「何の曲を弾いているのだろう?彼女はピアノ好きなのかな?」
「彼女の視線の先には何が見えるのだろう」
と、思いを絵画に重ねながら見ていました。
<オランジュリー定食>
集中して鑑賞していたので、お腹がすきました。
美術館内のカフェへ。
サラダとしぼりたてオレンジジュース(氷なし)
このサラダは見た目以上にボリューミーでなかなかお腹いっぱいになります。
そして、オレンジジュース!!しぼりたて×氷なしなので果汁100%です!!!🙋
しぼりたてオレンジのツブツブ触感と少々の酸味。もうこれは、オレンジジュース好きには、たまらないっ!!!
<カナダ人マダムとの出会い>
わたし、すごくニヤニヤして食べていたようで。
カウンターの隣に座っていたカナダ人マダムから「おいしい??それ?」と話しかけられました。
こちらのマダム、また面白いお方でして。以下続きます。
わたし:「はい!とってもおいしいです。オレンジジュースが最高!!🙋」
カナダ人マダム:「そうそれはよかった。どこから来たの?」
わたし:「ニッポンから来ました!」
カナダ人マダム「あら!ニッポン!!私行ったことあるわよ。トーキョー、キョート、ナラ、オオサカ、ヒロシマ。
どこも素敵だったわ~日本人はみんな親切で、バスの乗り方を聞いた時に丁寧に教えてくれて、嬉しかったわ~」
わたし:「ありがとうございます。あ、マダム、マダムはどこのご出身ですが?」
カナダ人マダム:「わたしは、カナダのケベックから来たのよ!フランス語も英語もどちらも使うのよ。この旅は、先週1週間はロンドンにいて、今週1週間はパリを旅するの。バカンスね!あなたは?」
わたし:「わたしは、3日のショートトリップです。あ、フランス語を大学時代に勉強していて、忘れちゃったけど、少しなら。」
カナダ人マダム:「あら!では、フランス語で話しましょ!フランス語の先制してあげる!」
と、サービス精神旺盛でおしゃべりの弾むマダム。
話は変わって。
カナダ人マダム:「わたしね、きのうヴェルサイユ宮殿に行ってきたの。この動画見て頂戴!噴水ショーを撮ったのよ!」
(マダム、自慢のiPadを操作するが、全然違うところを押してしまってなかなか進まない…笑)
わたし:「あ!わたしは昨日の朝にヴェルサイユ宮殿に行きました!出会ってたのかな~でも噴水は見れなかった~」
(すると、マダムの動画熱アップ!!あれもこれもと、たくさんも動画を見せてくださいました。)
カナダ人マダム:「これからどうするの?」
わたし:「ノートルダムのほうへ歩いていこうかな。と思ってます」
カナダ人マダム:「なるほど!天気もいいし、散歩いいわよね。わたしは、もう少し、美術館の周りうろうろするわ!」
わたし:「ありがとう~!お元気でね」
と別れました。いつもこのような経験をしたのち「あ。写真を一緒に取ってほしいとか。連絡先の交換すればよかった」と、だいぶ時間がたってから思い出すのです。
ほんとに素敵な人だったのに、惜しいことをした…
次このような素敵な出会いがあったときは必ず、「一緒に写真を撮ってもらうか、行動を起こそう!」と反省しつつ心に誓うのでした。
お腹も満たされて、またひとり素敵なマダムとの出会いもあり。
モネの睡蓮に包まれて、思い出のたくさん詰まったオランジュリー美術館を後にします。
朝の曇りがちな天気はどこへやら。
お天気がとっても良くて、散歩したくなったので、きょうもセーヌ川沿を散歩しまーす!!🙋
merci
marie