世界平和って儚くて尊いもの。芸術文化よ、決して消えないで。
早いもので、もう3月。カレンダーを見て驚き、
このブログをなかなか更新できていなかったことにも驚き。
書きたい気持ちはあるものの、文章化するのに時間がかかってしまうんです。
仕事から帰って来ても、自分の時間を有意義に過ごせるようにするのが、今年の目標です。
今世界では悲しいニュースが起こっています。
目にする映像がどうか嘘であってくれ!と思いますが、悲しい現実。
わたしは旅行が好きで、フランスをはじめヨーロッパが好きです。
もちろん芸術文化も大好き、というより愛しています。
ピアノが好き
小さい頃から、クラシックピアノを習っているおかげで、西洋文化はとても身近な存在。
大人になった今も、仕事帰りに週1でレッスンに通っています。
むしろ今の方が、音楽性など意味が分かって、ピアノが楽しいです。
ショパンやバッハ、モーツァルト、ベートベン、チャイコフスキーにラフマニノフなどなど・・・
彼らの魂がこもった音楽は、人々の心を癒し感動させ、心を豊かにして来ました。
これは、この先も変わらず、人々の心の拠り所になるはずです。
音楽や芸術文化に国境はありません。
どの国で出版された楽譜であっても、楽譜を読めば、演奏できます。
それが、世界共通の音楽や芸術の素晴らしいところ。
芸術の世界を守れ!
遠い国で起こっている出来事とはいえ、放ってはおけなくソワソワします。
自分にできることはなく、祈るのみで無力さを感じます。
世界では、ロシアに対する経済制裁措置が広まっていますが、
芸術の世界まで広まってほしくないのと、
戦禍によって素晴らしい芸術文化まで奪われないことを祈るばかり。
ウクライナは、クラシック音楽だけでなくバレエも盛んなところ。
「キエフ・バレエ」は歴史が古く名門のバレエ団。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」がわたしは大好きでよく見ます。
セリフがなくてもオーケストラの演奏とバレエダンサーたちの豊かな表現力で、
物語がすっと入って、世界観に引き込まれます。
■もうひとつ、Euro Arts Channelの「くるみ割り人形」
Tchaikovsky - The Nutcracker, Ballet in two acts | Mariinsky Theatre (HD 1080p) - YouTube
キエフ・バレエ団のと演出が違うところが楽しいので、こちらも。
オーケストラの演奏が時折映るので、オーケストラとバレエの一体感をより感じられます。
指揮者の迫力も◎
「いつか現地で、ホンモノのバレエを感じたい」と思っていたのですが、
この夢を叶えるのは、遠い未来になりそうです。
かつては、感動して流していた涙が、
今となっては、ここで踊っているバレエダンサーたちは無事でおられるのか?
この劇場は戦禍の被害を受けていないのだろうか?
また、ここでバレエが上演される環境は整うのだろうか?
と、悲しみの涙が溢れてきます。
でも、わたしにはどうすることもできない。
ただただ、「素晴らしい芸術文化が戦火によって奪われませんように」と
祈ることしかできません。
日本でも大人気、くるみ割り人形の組曲たち
余談ですが、「くるみ割り人形」は、音楽も大変有名で、
日本でもクリスマスになると、行進曲、金平糖の踊り、トレパーク(ロシアの踊り)を
街中でよく耳にします。
■行進曲
■金平糖の踊り
■トレパーク
■ソフトバンクのcmで定番、葦笛の踊り (フランスの踊り)
■電話の保留音の定番、「花のワルツ」
芸術は国境も言葉も超えて、心で伝え合うもの
ニュースでは、ロシアからIKEAやZARA、マクドナルド、mac、disneyなどの
国際的な企業が続々と撤退して行っています。
これは国際的にビジネスを展開する上では、
反社会的な動きをする国にかける制裁としては、最善の方法かもしれません。
しかし、芸術の世界までロシアの締め出しが起こらないことを祈るばかりです。
「この曲はロシアのチャイコフスキーが書いてるからダメ!演奏してはいけない。」とか、
「この曲はラフマニノフが書いているから公の場で弾くのはNG!」とか。
人の心を豊かにし、感動させてくれる芸術の世界まで
政治的な発想を持ち込んでほしくありません。
あってはならないことと考えます。
今、わたしにできること
一言で言うならば、演奏していて楽しいから。
これからもずっと、わたしの大切なレパートリーたちであり続けるでしょう。
今は、戦禍で傷ついた人々への鎮魂を込めて、そして復興への祈りを込めて弾くようにしています。
それが、何かの力になれるとは思っていないですが、
東の遠くの日本にいるわたしができる、唯一の平和への祈りだと思っています。
募金も考えましたが、芸術面でサポートできる募金が出来れば、
そちらにサポートしたいと考えています。
理由は、元気になったウクライナの街でバレエを観たいから。
元気なキエフの街をこの目で確かめたいから。
芸術は普遍であってほしいから。
毎年、ピアノの発表会に出場しているのですが、
今年の発表会は「チャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」の中から2曲ほど準備したいなあ」「今年のクリスマスまで形にしたいな」と、ぼんやり考えていて、
ロシアからプロト二ョフ版の楽譜を手に入れて、
練習に向けて動き出した矢先のこの戦禍。
うまく言葉にできないですが、とにかく悲しかった。
でも、芸術は悪くない。
むしろ、こんな残忍な出来事のせいで
消えてほしくないと言う思いが強くなりました。
世界が今後どのような方向に進んでいくか、不透明ですが、
人々の心を癒す芸術の世界は守り続けたい、守らなければならないと思います。
破壊するのは、簡単です。
しかし、伝統を絶やさないように守ったり、
無くなってしまったものを取り戻すには、大変な労力と時間が必要です。
どうかこれ以上、残忍で愚かな破壊行動が起こりませんように。
人々の心を癒す芸術まで奪われませんように。
marie