【おパリ2日目】光と色のシンフォニー
ノートルダム大聖堂に別れを告げて、サント・シャペル(Ste-Chapelle)に向かいます。
途中、見上げるとフランス国旗と青空がマッチしていたので、撮ってみました。
あとから地図で確認すると「警視庁」の建物のようです。
パリの街と市民の安全を守っている警察官の皆さまに敬意を表して。
<ドーム型につつまれて>
おパリ観光の必需品となってきました「ミュージアムパスポート」で入場します。
パスを見せたあとは、例のごとくセキュリティーチェック。
≪サント・シャペルの歴史を≫
サント・シャペルはパリ最古のステンドグラスの教会。
さかのぼることルイ9世の時代。コンスタンティノープルの皇帝から買い求めたキリストの聖遺物、茨の冠や十字架の木片などを納めるために作られた礼拝堂。
完成は1248年。ゴシック様式の極致と評される。派手な彩色は19世紀に施された。
≪眩い鳥かご≫
入り口を入ると、ドーム型の天井の下にマリア様が優しくおられます。
「あれ?有名な一面のステンドグラスの部屋はどこ?間違えたのかな?」
と、思うと、奥に螺旋階段がありまして、
そちらを登ると…
圧巻の光景が広がります。
光の強さによって、ステンドグラスの見え方が変わって、
「幻想的」この言葉しか出ないのと、あんぐり口を開いて360度眺めては、時を忘れて立ち尽くしていました。
ぐるぐると狭い螺旋階段を登って、すぐに目に飛び込んでくる幻想的な風景。
到着した9割がたの方は、息を切らしながら「Oh,My God!!」と漏らしていました。
わたしも心の中で「Me Too」と答えておきました。
≪聖書を読み解く≫
天井は鳥かごのような構造で、ステンドグラスの周りの壁は最小限に抑えられており、
まばゆいばかりに、壁がステンドグラスで埋め尽くされています。
15の窓のステンドグラスには1113景もの聖書の場面が描かれており、正面に向かって左は、創世記のアダムとイヴの物語が描かれています。
ステンドグラスは細かく描かれているので、双眼鏡があると見やすいかもしれません。
わたしの訪れたときは、秋晴れでサングラスが必要なくらい日差しのある日でした。
秋の強い日差しに照らされたステンドグラスは、言葉にできないほどの美しさ。
ベストコンディションで見られたことに感謝です。
そー言えば、読みかけのユゴー著の「ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムの鐘)」では、「サント・シャペルのステンドグラスが破壊され、修復するにも費用が掛かり、荒廃している」という描写がありました。
修理が一筋縄でいかないのも、これを見ると納得でした。
<お城のような牢獄>
サント・シャペルの光の調べを目に焼き付け、
「シャンジュ(Pont au Change =両替)橋」を渡り、セーヌ川沿いを散歩します。
≪時代に翻弄されたお嬢様≫
お城の様な建物は、「コンシェルジュリー」かつての牢獄。
フランス革命を思い出させる貴重な場所。
1793年1月から1794年7月までの間に2600名もの貴族や革命家たちがここで最期の日々を過ごし、断頭台へと引かれていった…
この中には、1793年10月16日に断頭台の露として消えていった、マリー・アントワネットもいます。
こちらでは、マリー・アントワネットが処刑前の2か月半を過ごした独房が再現されており、見学できるようです。
例の「ミュージアムパスポート」も使えるようです。
(今回はパスしました。ちょっとそんな気分でなかったし…笑)
でも、シャンジュ(Pont au Change橋から、見る景色は、絵になるものでした。
遠くにエッフェル塔も見えて。おパリです。
≪現役のおパリ最古の時計≫
シャンジュ(Pont au Change)橋を渡る前に、おしゃれで手の込んだ歴史の感じる時計がありまして。
帰ってきてから調べてみると、「屋外に取り付けられたものとしてパリ最古の公共の時計」だそうです。
時間もぴったり合っていたし、現役です。
ざっと計算して、500年?600年??ほど使われているのかな?
古い物を大切に使う、おパリの精神を感じます。
心地よい陽気に誘われて、きょうもセーヌ川散歩です。
merci
marie